2013/03/20 Vol.1 彗星の年

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○● たまゆら・ゆらゆら通信 ●○
2013年3月20日(Vol.1/創刊号)
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○ 彗星の年
先月は、小惑星が地球に大接近し、ロシアには隕石が落下しましたね。そして今年は、ちょうどいまあちこちで観測されているパンスターズ彗星、年末に観測出来るといわれるアイソン彗星、と大きな彗星が2つも接近すると予測されています。天体運行の秩序とは関係なく突如として現れる彗星や流星群は、古来より人々を大いに驚かせ、怖れの対象とされてきました。1528年にヨーロッパで観測された彗星はあまりに恐ろしく、恐怖のあまり絶命した人もいる、と記録があるそうです。(彗星に人の顔やナイフが見えた?!んですって)

古代中国では、天文現象は現実の政治の反映であり、その吉凶を見て為政者の政治を判断していました。中国でも日本でも彗星は政変、疫病、動乱を示す、とされました。彗星の登場や運行は、予測出来ず、偶発的であり散発的であり、日常の秩序を乱す恐怖の対象でありました。科学が発達し、彗星の軌道や運行が予測出来るようになった20世紀でも、彗星がインフルエンザの流行と関連する、と唱える説もあります。彗星は、冥王星より遥かに遠いカイパーベルト、オールトの雲と呼ばれる、原始の太陽系のもととなったところからやってくるのだそうです。彗星は汚れた雪だるま、とも呼ばれます。ガスや塵の固まりであることにも、ウイルスをまき散らす、と考えられるようになった理由がありそうです。

しかし、彗星は怖れの対象であっただけではありません。彗星はその帚(ほうき)で古い世界の汚れた秩序を刷新し、新たな世界をひらく、ともされました。太陽系外の未知なる世界から新しい可能性を運び、予測可能で単調な日々の繰り返しに新しい風穴を
空けるような、トリックスター(神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物)であるとも言えます。

※ 参考文献

『占星綺想』鏡リュウジ

パンスターズ彗星の観測には双眼鏡が必要とのことですが、あちこちで画像や動画が公開されています。(彗星のしっぽがなんとも素敵です)

富士山とパンスターズ彗星
http://www.youtube.com/watch?v=MY_64bTh_XY&feature=youtu.be

NASAによる解説付きページ(英語)
http://science.nasa.gov/science-news/science-at-nasa/2013/15mar_sunsetcomet/

パンスターズ彗星特集(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/c2011l4/index-j.shtml#introduction

せっかくの当たり年、彗星、観測できるといいですね!(天海玉紀)

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