2013/04/20 Vol.3 ウシのはなし

4月20日は二十四節気の「穀雨(こくう)」です。『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されているそうで、穀雨とは、春の雨が全ての穀物を潤すという意味です。穀雨は、西洋占星術では太陽が牡牛サインに移動する日。ここしばらくの熱血ダッシュ!な牡羊ムードから一転して、じっくりと腰を据えて、現実に向かい合う時期になります。※ 4月20日発行の第3号より記事の一部を抜粋してお届けいたします。

。o○゜。.゜.。o○゜。.゜.。o○゜。.゜
○● たまゆら・ゆらゆら通信 ●○
2013年4月20日(Vol.3/穀雨号)
。o○゜。.゜.。o○゜。.゜.。o○゜。.゜

○ ウシのはなし
さて。というわけで、牡牛座、のお話です。西洋占星術での牡牛サインは、物質的な豊かさや快適さを司り豊穣を象徴するサインです。支配星は愛情や喜びをもたらす金星。ギリシア神話で大神ゼウス(ユピテル=木星を象徴)が、フェニキアの美女エウロペを見初めて誘拐するときに白い牡牛の姿に化けたとされますが、牡牛座の由来はその牡牛の姿であると言われます。また、ヨーロッパの地名の由来は、このエウロペであるそうです。

セクシャルな対象として見初めた女性を手に入れる為に、わざわざ姿を変えて、相手が警戒心を解くまで辛抱強く待ったゼウスの行動は、自らの目的を達成するためには、時間をかけてじっくりと取り組んで決してあきらめることのない牡牛サインの性質が反映されているように思えます。美しい白い牛の姿というのもまた、生命や五感を大切にする牡牛サインの特徴とまさに合致する象徴です。

古代エジプトやインド、地中海沿岸の文化において、牡牛は繁殖力が旺盛でパワフルな男性原理の象徴とされ、崇拝の対象でありました。牡牛だけでなく牝牛もまた、豊かな乳=母なる栄養と母なる大地の化身であり、神聖な動物とみなされました。三日月型の角は月を、乳は天の川の星を表すとされ、月と星の属性をあわせもつ、と考えられたそうです。

いっぽう東洋では丑(1月〜2月の最も寒い時期、真夜中の最も暗い時間帯などを表す)が転じて牛とされました。
丑は、土性の陰の性質であり、粘り強く辛抱強いスローペースで頑固な性質を象徴します。同じ家畜としての動物である午(=馬)が、火性の象徴で、素早さや明るさを表すのとは対照的です。

牛を神聖なもの、神様のお使いとみなす伝統は日本にもあります。「牛にひかれて善光寺参り」 といったことが言われたり、天神様とされる菅原道真には牛にまつわる伝承や縁起が数多く存在することから、牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされ、天満宮には臥牛の像が決まって置かれるとのことです。

ちなみに、株式相場を表す用語にも牛が登場します。ブル(Bull=雄牛)は強気のことで、雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇している状態、ベア(Bear=熊)は弱気のことで熊が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落している状態を表すそうです。(そういえば、雄牛をトレードマークにしている証券会社がありますね)

そういえば… ポケモンのモンスターにも、牛がいましたっけ。ミルタンクといういかにも優しげな乳牛キャラと、ケンタロスやバッフロンのような猛牛キャラがいて、牛の平和さや柔和さと、その反面での気性の荒さや激しさの両方が表現されています。

一見穏やかでのんびりして見える牛ですが、よくよく考えると、西洋占星術の牡牛サインの性質にも、東洋でいう丑の性質にも、柔和さと激しさの両面が含まれていますね。(天海玉紀)

Spread the love
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です